Q&A

写真の裏打ちとは何ですか?何の為に必要でしょうか?
マット加工だけでは駄目ですか?

写真展の場合は、フレームの正面にアクリルを入れると反射をしてしまうので、直接作品をご覧頂く為に、作品がむき出しになってしまいます。
尚、ギャラリーはオープン時と閉館時の空調による温度差や、湿気・乾燥、スポットライトによる熱など様々な条件の中、マット台紙は縮み、作品は歪んでしまいます。
防止策として、きちんと裏打ちをお薦め致します。

又、裏打ちの素材も平面性や反り、ゆがみ、圧着方法など全てがベストの条件が揃いませんと、逆に問題が発生してしまいます。
是非、当社のオリジナル『FMプレート裏打ち、大型ローラー機圧着加工』をお試し下さい。

参照:作品裏打ち機械貼り加工

ギャラリーで色々な写真展を見て歩きますが、大きい写真が額から飛び出ている事が有りますが、仕方がないのでしょうか?

たまに残念な作品を見かけますね。しっかりした裏打ちの素材とマットのサイズが揃っていれば、台紙が縮んでも、裏打ち素材がフレームにしっかりかかっていますが、プリント面だけの裏打ちでマット台紙に貼り付けている状態ですと、マットが乾燥で縮んでフレームの中で膨らんでしまったり、ひどい場合は飛び出てしまいます。
半切やA-3ノビ程度までは、問題は少ないのですがそれ以上は危険ですね。いずれも、フレームのサイズとマットサイズ、裏打ち素材のサイズが揃っているのがベストですが、それでも大きいサイズではフレームの上部だけを持ってしまいますと、更に外れてしまう事が有ります。当社ではそのような事態を想定して、バンドを付けております。

クリスタルプリントや超光沢プリントは反射して、まわりが映っていますが、きれいに鏡のように映っている写真とべコべコしている写真があって、波打って見えて、写真が見にくいと思いますが、この違いは何ですか?

作品を圧着している両面シートと、裏打ちの素材と貼る手法に違いが有ると思います。
平面性に優れた素材に平滑性に優れたシートを使って、しっかり強い圧力で貼り付けていきませんと、どこかの工程でクオリティーを損なってしまいます。
当社はまず1台の大型ローラー機で作品の裏面に、オリジナルの極薄強力シートを圧着して、引き続きもう1台の大型ローラー機で、平面性に優れたオリジナルの素材に、しっかりと圧着しております。

参照:オーバーマウンティング加工・ブック式マウンティング加工

最近良く耳にしますが、アルポリックとは何ですか?

ポリエチレン樹脂をアルミコイルでサンドしたアルミの複合版で、大判は1200×2400mmのサイズでご準備しています。
一般的にアルミ樹脂複合版は、製造工程や使用用途によって様々な種類が有ります。
アルミコイルの種類や色、平面性に違いがあります。

参照:アルポリック加工

写真の種類が違うとパネルの加工代が異なると聞きましたが、具体的な違いを教えて下さい。

はい。従来の木製パネル貼りは水越しをして、袋貼りが主流でした。
カラープリントは裏面の薄葉紙を1枚剥いて、バライタプリントはそのまま水貼りをしますが、クリスタルプリントと昨今のデジタル出力紙は水越しが出来ませんので、まず、作品の裏面に手貼り用のオリジナル裏打ちシートを圧着して、パネル面に下貼りをした上で、手ローラーで素早く貼り付けていきます。全く加工方法が異なる為、手法も材料費も異なり、価格が違ってしまいます。

参照:木製パネル加工

私たちがパネルに貼るとよく空気が入ってしまいますがプロの写真家のパネルはどうしてきれいに仕上がっているのでしょうか?

当社も、40名余りのプロの職人スタッフが毎日パネル貼りを行っておりますが、まさに職人技・・長年の経験と研究の積み重ねです。

大きなポスターを発泡フレームに貼って飾ると反ってしまいますが、何か良い方法は有りませんか?

発泡はどうしても反ってしまいます。当社も熱でしっかり乾燥させながら、ドライマウントしますが大きいポスターには、反りにくいゲーターボードやウルトラボードを使用しております。グラッフィク作品展などでは、B-0サイズなどよく展示しています。
尚、反り防止も含めて、壁面から2~3cm浮かせて展示をする下駄を取り付ける事をお薦め致します。

参照:ゲータボード

木のパネルの最大寸法を教えて下さい。

基本的には、どのようなサイズでも1枚物でお作り致します。但し、運搬や搬入などの条件で、作品のつなぎ目などに合わせてパネルもつないで、展示現場でボルトを使用して1枚の作品にされるケースが多いです。

参照:木製パネル

フォトアクリル加工は、どの位の大きさまで貼ることが出来ますか?最近ロールで大きな作品が増えていますが・・・

当社では、1200×3000mmまで経験が有りますが・・・重さや反り、ゆがみが心配ですね。何とか状況に応じて解決策を検討するようにしております。

作品の保存を考えますと、どのような加工で展示をすれば良いですか?

第一に湿気が一番の大敵です。保管場所を良く検討して下さい。
次に、収蔵作品や海外のオリジナル作品のマウンティングは、コットン100パーセントのマット台紙に無酸のコーナー、無酸テープを使用して、ブック式コーナー止メマウンティング加工にて、フレーミングします。
展覧会終了後は、そのまま専用BOXにて保管するか、ブックを開いて、コーナーから作品を外してもとの状態に戻します。

参照:オーバーマウンティング加工・ブック式マウンティング加工

個展を開きたいのですが、何から準備してどの様に手続きをしたら良いか?全て一括して頼める業者は有りませんか?

当社のフォトテクノ部にご相談下されば、ギャラリーのご紹介、作品の選考・会場に合わせたストーリー展示構成、プロラボ様のご紹介、作品のフィニッシュ加工、DMの制作、写真集の制作、会場レイアウト、文字関係のグラフィックデザイン・出力、作品展示撤去作業を総合的一括して請け賜っております。

参照:フォトテクノについて

都内のギャラリーで展覧会をする場合、飾る方法や片付けや配送など、どこか頼める会社を教えて下さい。

まさにフレームマンです。
長年にわたり、ほとんどのギャラリー様からご指名を頂いております。是非、ギャラリーの窓口の方にフレームマンの事を聞いてみて下さい。ご依頼下されば必ずご満足頂けます様、全力で頑張ります。

個展での展示枚数やサイズの一般的な例を教えて下さい。

会場の広さにもよりますが、一般的に都内のメーカーギャラリー様では、半切・全紙作品を中心に40点前後ではないでしょうか。

制作して貰った作品の運搬や保管はして貰えるのでしょうか?

フレームマンで制作を受け賜った作品の美術運搬も倉庫保管も当社でお任せ頂いております。運搬費、保管料などは担当営業スタッフにご相談下さい。

参照:美術輸送・倉庫保管理

額装して貰った写真を遠方や海外に安全に輸送して貰いたいのですが。

はい、こちらで輸送保管用の木箱もお作りして、配送までお受け致します。

参照:美術輸送・倉庫保管理

写真以外のものでも、額装・加工はできますか?

どのような額装・加工も自社工場で受け賜ります。
ご相談の内容によっては、協力会社に相談をして必ずご満足の頂ける製品をご提供します。

今まで作った中で、一番大きな額縁はどの位ですか?

普段から特大サイズの額装も頻繁に受け賜っておりますが、そうですね、1200×2600mmクラスの作品の加工、額縁はオーバーマットを施したりアルポリック加工で額の中で浮かせると額寸は1500×3000mm程度になりますね。

大きな額縁は角が壊れているのを見かけますが、古くなると割れてしまうのですか?

大きな額縁は、留め部(コーナー)がかんざしだけで留まっていたり、昔から様々な接着剤も有りますが、取れてしまって、額自体の重さに耐えられなかったりすると留めが開いてしまいますが、一番の原因はアクリルの膨張や材木の反り、そして乾燥です。
アクリルの膨張は物凄い力で額を壊してしまいますので、サイズによって膨張を考慮してアクリルの寸法を決める事と、留め部をしっかり造る事、又額自体を練り仕上げにするとより安心ですね。今は中々、額縁をしっかり造れる家具職人さんや、上手な塗装工さんに後継者がいなくて、減少しているのが実情です。